FX取引では、取引ごとにスプレッドが発生するため取引手数料を支払う必要がありますが海外FX業者の方が国内FX業者と比較してが狭い傾向にあるため人気を集めています。
一方、口座タイプや経済指標時など状況に応じてスプレッドの広さが変わる変動性が採用されているため海外FX業者が公開している数値のみを鵜呑みにしてしまうと実際の数値と異なるといったことも。
そこで、本ページでは海外FX業者のスプレッドの仕組みから実際に測定したスプレッドを元に通貨ペア別の比較やスプレッドが狭いおすすめ海外FX業者ランキングを紹介していきます。
なお、レバレッジだけではなく安全性やボーナス、スプレッドなど総合的にスコアリングしたランキングは、海外FX業者おすすめ比較ランキング15選を参考にしてください。
海外FXのスプレッドとは
海外FXのスプレッドとは、買値(Ask)と売値(Bid)の差のことです。
金融市場における取引価格は、常に買値と売値の2つで変動しています。
項目 | 意味 |
---|---|
買値(Ask) | 買い注文を行う際の基準となる価格 |
売値(Bid) | 売り注文を行う際の基準となる価格 |
同じ通貨ペアでも提示されるスプレッドはFX業者によって異なります。
各社でスプレッドが異なる理由は、FX業者がレート提示を受ける提携先の金融機関や、自社の収益源として確保するマークアップ(上乗せのスプレッド)があるためです。

スプレッドは狭いほど、トレードでは有利になります。
例えば、買値は売値より高いため、スプレッドが広いと割高で買い注文が約定するためスプレッドの狭い業者より広い業者の方がエントリー時点の含み損も大きいです。
スプレッドの狭い海外FX業者を選ぶことで、取引コストを抑えられ、有利な価格で取引できます。
海外FXのスプレッド比較ランキング
ここでは、海外FXのスプレッドの比較をランキング形式で紹介します。
スプレッド重視で海外FX業者を選びたい方は、スプレッドの狭い海外FX業者と具体的な口座タイプ&取引条件までしっかり解説していくので参考にしてみましょう。
第1位:ThreeTrader Rawゼロ口座

項目 | 内容 |
---|---|
発注方式 | NDD ECN方式 |
レバレッジ | 1,000倍 |
取り扱い銘柄 | 通貨ペア:60種類 貴金属CFD:3種類 株価指数CFD:20種類 エネルギーCFD:2種類 仮想通貨CFD:14種類【合計】119種類 |
取引手数料 | 往復4ドル/ロット |
最低入金額 | 1,000ドル相当 |
取引プラットフォーム | MT4/MT5 |
強制ロスカット水準 | 証拠金維持率20% |
レバレッジ制限 | 口座残高によるレバレッジ制限 |
海外FXスプレッド比較ランキング第1位は、ThreeTraderのRawゼロ口座です。
ThreeTraderのRawゼロ口座は、海外FXで随一の低スプレッドを提供している上級者トレーダーから人気の海外FX口座になります。
Rawゼロ口座は、提携している金融機関の参加する流動性の中から最適なレートと約定するため安定した低スプレッドの供給が魅力です。
メジャー通貨ペアのスプレッドが特に狭く、今回のスプレッド比較では全メジャー通貨ペアで0.5pips未満の実質平均スプレッドを記録していました。
スプレッド重視で海外FX業者を選ぶならThreeTraderのRawゼロ口座が最適解です。
通貨ペア | 平均スプレッド (pips) | 平均スプレッド (取引手数料込み) |
---|---|---|
USD/JPY | 0.2 | 0.4 |
EUR/USD | 0 | 0.2 |
GBP/USD | 0.2 | 0.4 |
XAU/USD | 0.8 | 0.8 |
第2位:Vantage Trading Raw ECN口座

項目 | 内容 |
---|---|
発注方式 | NDD ECN方式 |
レバレッジ | 1,000倍 |
取り扱い銘柄 | 通貨ペア:65種類 貴金属CFD:8種類 エネルギーCFD:7種類 商品CFD:7種類 ETF(上場投資信託)CFD:57種類 債券CFD:47種類 仮想通貨CFD:63種類 株価指数CFD:26種類 株式CFD:778種類 【合計】786種類 |
取引手数料 | 往復6ドル/ロット |
最低入金額 | – |
取引プラットフォーム | MT4/MT5/Pro Trader/Vantage App |
強制ロスカット水準 | 証拠金維持率10% |
レバレッジ制限 | 口座残高によるレバレッジ制限 |
海外FXスプレッド比較ランキング第2位は、Vantage TradingのRaw ECN口座です。
Vantage TradingのRaw ECN口座は、メジャー通貨ペアのスプレッドこそThreeTraderに若干劣るものの、取り扱い銘柄とボーナス面ではVantage Tradingが優れています。
なぜなら、Vantage TradingのRawゼロ口座は、メジャー通貨ペアが平均0.6pips以下の低スプレッドながら、各種ボーナスも受け取れるからです。
例えば、Vantage Tradingが実施している入金ボーナスでは、入金額に応じて最大150万円のボーナスを調達できます。
増えた資金と低スプレッド、そして最大レバレッジ1,000倍で快適にスキャルピングが可能です。
通貨ペア | 平均スプレッド (pips) | 平均スプレッド (取引手数料込み) |
---|---|---|
USD/JPY | 0.3 | 0.6 |
EUR/USD | 0.3 | 0.6 |
GBP/USD | 0 | 0.3 |
XAU/USD | 0.8 | 1.1 |
第3位:Exness ロースプレッド口座

項目 | 内容 |
---|---|
発注方式 | 成行約定 |
レバレッジ | 無制限 |
取り扱い銘柄 | 通貨ペア:73種類 貴金属CFD:8種類 エネルギーCFD:2種類 仮想通貨CFD:33種類 株価指数CFD:10種類 株式CFD:73種類 【合計】199種類 |
取引手数料 | 往復7ドル/ロット |
最低入金額 | 1,000ドル相当 |
取引プラットフォーム | MT4/MT5/Exness App |
強制ロスカット水準 | 証拠金維持率0% |
レバレッジ制限 | 口座残高によるレバレッジ制限 |
海外FXスプレッド比較ランキング第3位は、Exnessのロースプレッド口座です。
Exnessのロースプレッド口座は、スプレッドの狭さとレバレッジの高さのバランスが最も優れています。
メジャー通貨ペアのスプレッドは最小0pipsが頻繁に提示されており、取引手数料も1ロット片道3.5ドル程度でリーズナブルです。
そして、Exnessでは「10回以上の取引・往復5ロット以上の取引」の条件を達成すると1,000ドル相当以下の口座残高まで無制限レバレッジが使えます。
低スプレッドのロースプレッド口座なら、無制限レバレッジを生かして少額資金でもスキャルピング・デイトレードが十分に可能です。
通貨ペア | 平均スプレッド (pips) | 平均スプレッド (取引手数料込み) |
---|---|---|
USD/JPY | 0 | 0.35 |
EUR/USD | 0 | 0.35 |
GBP/USD | 0.1 | 0.45 |
XAU/USD | 3.7 | 4.05 |
第4位:XS.com エリート口座

項目 | 内容 |
---|---|
発注方式 | NDD方式 |
レバレッジ | 2,000倍 |
取り扱い銘柄 | 通貨ペア:44種類 貴金属CFD:7種類 株価指数CFD:15種類 株式CFD:711種類 エネルギーCFD:7種類 仮想通貨CFD:10種類 【合計】794種類 |
取引手数料 | 往復6ドル/ロット |
最低入金額 | 500ドル相当 |
取引プラットフォーム | MT4/MT5 |
強制ロスカット水準 | 証拠金維持率40% |
レバレッジ制限 | 取引金額によるレバレッジ制限 |
海外FXスプレッド比較ランキング第4位は、XS.comのエリート口座です。
XSのエリート口座は、総合的にバランスの良い取引条件と低スプレッドが特徴の海外FX口座になります。
エリート口座では全794種類の幅広い金融商品を取り扱っており、通貨ペアだけでなく各種株価指数、株式まで網羅的にトレード可能です。
また、XS.comのレバレッジ制限は取引金額を基準としているため、口座残高に余力を持たせて、低リスク運用をしたい方に使いやすくなっています。
通貨ペア | 平均スプレッド (pips) | 平均スプレッド (取引手数料込み) |
---|---|---|
USD/JPY | 0.1 | 0.4 |
EUR/USD | 0.1 | 0.4 |
GBP/USD | 0.7 | 1 |
XAU/USD | 1.1 | 1.4 |
第5位:Axiory ナノスプレッド口座

項目 | 内容 |
---|---|
発注方式 | NDD ECN方式 |
レバレッジ | 1,000倍 |
取り扱い銘柄 | 通貨ペア:60種類 貴金属CFD:4種類 株価指数CFD:10種類 エネルギーCFD:3種類 株式CFD:196種類 バトルCFD:12種類 【合計】285種類 |
取引手数料 | 往復6ドル/ロット |
最低入金額 | – |
取引プラットフォーム | MT4/cTrader |
強制ロスカット水準 | 証拠金維持率20% |
レバレッジ制限 | 取引金額によるレバレッジ制限 |
海外FXスプレッド比較ランキング第5位は、Axioryのナノスプレッド口座です。
Axioryのナノスプレッド口座は、海外FXを愛用するプロトレーダーにとってはお馴染みの口座になります。
スプレッドの狭さだけでなく、大口取引に強い約定力がAxioryのナノスプレッド口座を愛用するプロトレーダーが多い理由です。Axioryでは、一度に1,000ロットの発注まで対応しています。
近年では、最大レバレッジもアップデートされ最大レバレッジ400倍から最大レバレッジ1,000倍になったことでスキャルピングに使いやすい仕様となりました。
通貨ペア | 平均スプレッド (pips) | 平均スプレッド (取引手数料込み) |
---|---|---|
USD/JPY | 0.4 | 0.7 |
EUR/USD | 0.2 | 0.5 |
GBP/USD | 0.3 | 0.6 |
XAU/USD | 2.5 | 2.8 |
第6位:Axi エリート口座

項目 | 内容 |
---|---|
発注方式 | NDD ECN方式 |
レバレッジ | 1,000倍 |
取り扱い銘柄 | 通貨ペア:65種類 貴金属CFD:6種類 エネルギーCFD:4種類 商品CFD:4種類 仮想通貨CFD:34種類 株価指数CFD:29種類 株式CFD:452種類 【合計】594種類 |
取引手数料 | 往復3.5ドル/ロット |
最低入金額 | 累計25,000ドル相当 |
取引プラットフォーム | MT4/MT5 |
強制ロスカット水準 | 証拠金維持率20% |
レバレッジ制限 | 取引金額によるレバレッジ制限 |
海外FXスプレッド比較ランキング第6位は、Axiのエリート口座です。
Axiのエリート口座は、スプレッドと取引手数料の総合的なバランスが良く、取引コストの安さが特徴の海外FX口座になります。
Axiが提供している口座タイプのうち、低スプレッドに特化しているプレミアム口座の半額の取引手数料でエリート口座は最小0pipsの低スプレッドで取引することが可能です。
ただし、エリート口座は累計25,000ドルの入金や月間で5,000万ドル相当以上の取引が必要になるなど、利用するための敷居が高いデメリットがあります。
通貨ペア | 平均スプレッド (pips) | 平均スプレッド (取引手数料込み) |
---|---|---|
USD/JPY | 0.4 | 0.53 |
EUR/USD | 0 | 0.13 |
GBP/USD | 0.5 | 0.63 |
XAU/USD | 0.8 | 1.1 |
第7位|TitanFX ブレード口座

項目 | 内容 |
---|---|
発注方式 | NDD ECN方式 |
レバレッジ | 500倍 |
取り扱い銘柄 | 通貨ペア:59種類 貴金属CFD:11種類 株価指数CFD:20種類 商品CFD:10種類 エネルギーCFD:3種類 株式CFD:146種類 仮想通貨CFD:50種類 【合計】299種類 |
取引手数料 | 往復7ドル/ロット |
最低入金額 | – |
取引プラットフォーム | MT4/MT5 |
強制ロスカット水準 | 証拠金維持率20% |
レバレッジ制限 | – |
海外FXスプレッド比較ランキング第7位は、TitanFXのブレード口座です。
TitanFXのブレード口座は、約定力の高さとスプレッドの安定性に優れていることで知られています。
海外FX業者の場合、スプレッドが狭くても、業者側のサーバーとの物理的な距離が遠いと遅延が発生して、注文価格と約定価格の差が生じるスリッページが起きやすいです。
しかし、TitanFXは東京やシンガポールなど、各国に取引サーバーを設置してるため、低遅延で安定したスプレッドと約定力を提供しています。
通貨ペア | 平均スプレッド (pips) | 平均スプレッド (取引手数料込み) |
---|---|---|
USD/JPY | 0.2 | 0.55 |
EUR/USD | 0.2 | 0.55 |
GBP/USD | 0.2 | 0.55 |
XAU/USD | 1.6 | 1.66 |
第8位:HFM ゼロ口座

項目 | 内容 |
---|---|
発注方式 | NDD ECN方式 |
レバレッジ | 2,000倍 |
取り扱い銘柄 | 通貨ペア:53種類 貴金属CFD:6種類 エネルギーCFD:23種類 株価指数CFD:4種類 株式CFD:198種類 仮想通貨CFD:40種類 債券CFD:3種類 ETF(上場投資信託)CFD:23種類 【合計】310種類 |
取引手数料 | 往復6ドル/ロット |
最低入金額 | – |
取引プラットフォーム | MT4/MT5 |
強制ロスカット水準 | 証拠金維持率20% |
レバレッジ制限 | 口座残高によるレバレッジ制限 |
海外FXスプレッド比較ランキング第8位は、HFMのゼロ口座です。
HFMのゼロ口座は、大手HFMが提供する低スプレッド特化型の口座タイプになります。メジャー通貨ペアと貴金属CFDに適用される最大レバレッジ2,000倍と主要通貨ペア1pips未満の平均スプレッドがゼロ口座の特徴です。
ゼロ口座は、強制ロスカット水準も低く、少額資金でトレードしたい方にも使いやすく設計されています。
通貨ペア | 平均スプレッド (pips) | 平均スプレッド (取引手数料込み) |
---|---|---|
USD/JPY | 0.2 | 0.5 |
EUR/USD | 0 | 0.3 |
GBP/USD | 0.1 | 0.4 |
XAU/USD | 0.5 | 1.2 |
第9位:XMTrading ゼロ口座

項目 | 内容 |
---|---|
発注方式 | NDD方式 |
レバレッジ | 500倍 |
取り扱い銘柄 | 通貨ペア:54種類 貴金属CFD:5種類 株価指数CFD:29種類 商品CFD:8種類 エネルギーCFD:8種類 株式CFD:1,300種類 【合計】1,404種類 |
取引手数料 | 往復10ドル/ロット |
最低入金額 | 5ドル相当 |
取引プラットフォーム | MT4/MT5 |
強制ロスカット水準 | 証拠金維持率20% |
レバレッジ制限 | 口座残高によるレバレッジ制限 |
海外FXスプレッド比較ランキング第9位は、XMTradingのゼロ口座です。
XMgのゼロ口座は、スプレッドの狭さこそVantage TradingやThree Traderに劣るものの、約定力が業界随一の安定性を誇ります。
XMの約定力は執行率100%で約定拒否(リクオート)がありません。大口取引が多い方や変動の大きい相場を取引する方には、注文が通らないといったトラブルのないXMのゼロ口座が最適です。
通貨ペア | 平均スプレッド (pips) | 平均スプレッド (取引手数料込み) |
---|---|---|
USD/JPY | 0.2 | 0.7 |
EUR/USD | 0.23 | 0.73 |
GBP/USD | 0.8 | 1.3 |
XAU/USD | 1.5 | 2.2 |
第10位:FXGT ECN Zero口座

項目 | 内容 |
---|---|
発注方式 | DMA方式 |
レバレッジ | 1,000倍 |
取り扱い銘柄 | 通貨ペア:53種類 貴金属CFD:2種類 エネルギーCFD:3種類 仮想通貨CFD:20種類 シンセティックペア:9種類 株価指数CFD:8種類 株式CFD:50種類 【合計】145種類 |
取引手数料 | 往復6ドル/ロット |
最低入金額 | 5ドル相当 |
取引プラットフォーム | MT4/MT5 |
強制ロスカット水準 | 証拠金維持率40% |
レバレッジ制限 | 口座残高によるレバレッジ制限 |
海外FXスプレッド比較ランキング第10位は、FXGTのECN Zero口座です。
FXGTのECN Zero口座は、他社の低スプレッド特化型の口座タイプと比べるとスプレッドはやや広いです。しかし、他社と比べて仮想通貨CFDの取り扱いに長けているメリットがあります。
例えば、FXGTのECN Zero口座ではビットコインやイーサリアムといった主要な仮想通貨を最大レバレッジ1,000倍で取引できます。
もちろん、FXGTの全取り扱い銘柄はスキャルピング公認なので、仮想通貨を専門に取引する短期トレーダーに最適です。
通貨ペア | 平均スプレッド(pips) | 平均スプレッド (取引手数料込み) |
---|---|---|
USD/JPY | 2.4 | 2.7 |
EUR/USD | 2.4 | 2.7 |
GBP/USD | 0.5 | 0.8 |
XAU/USD | 3.8 | 4.15 |
海外FX口座タイプ別のスプレッド・手数料比較
ここでは、海外FXで主流の2つの発注方式を対象にスプレッドの比較を行います。
それぞれ約定力に優れているNDD STP方式を採用する口座と低スプレッドの提示に優れているNDD ECN方式を公言している海外FX口座のスプレッドを比較してみましょう。
STP口座のスプレッド比較
NDD STP方式を採用する海外FX口座の平均スプレッドの比較は下記のとおりです。
海外FX業者名 口座タイプ | USD/JPY | EUR/USD | GBP/USD | XAU/USD |
---|---|---|---|---|
スタンダード口座 | 2 | 1.8 | 2 | 3.4 |
スタンダード口座 | 1.2 | 1.2 | 0.2 | 1.7 |
スタンダード口座 | 0.5 | 0.5 | 1.5 | 2.6 |
スタンダード口座 | 1 | 1.3 | 1.5 | 1.5 |
プレミアム口座 | 2.6 | 1.8 | 2.1 | 2.6 |
NDD STP方式では、FX業者が自社の利益としてスプレッドを上乗せし、顧客の注文を自社で即時に決済します。
そのため、スプレッドが広くなりやすいことがデメリットで、注文は即時に執行される約定力の高さがメリットです。
各社でメジャー通貨ペアは、おおむね2pips未満ならNDD STP方式を採用している海外FX口座としては低スプレッドと言えます。
ECN口座のスプレッド比較
NDD ECN方式を採用する海外FX口座の平均スプレッドの比較は下記のとおりです
海外FX業者名 口座タイプ | USD/JPY | EUR/USD | GBP/USD | XAU/USD |
---|---|---|---|---|
Rawゼロ口座 | 0.2 (0.4) | 0 (0.2) | 0.2 (0.4) | 0.8 (0.8) |
Raw ECN口座 | 0.3 (0.6) | 0.3 (0.6) | 0 (0.3) | 0.8 (1.1) |
ナノスプレッド口座 | 0.4 (0.7) | 0.2 (0.5) | 0.3 (0.5) | 2.5 (2.8) |
エリート口座 | 0.4 (0.53) | 0 (0.13) | 0.5 (0.63) | 0.8 (1.1) |
ブレード口座 | 0.2 (0.55) | 0.2 (0.55) | 0.2 (0.55) | 1.6 (1.66) |
ゼロ口座 | 0.2 (0.5) | 0 (0.3) | 0.1 (0.4) | 0.5 (1.2) |
NDD ECN方式では、海外FX業者が提携する金融機関が参加する流動性プールに私設の電子取引所を介して参加する形で取引が成立します。
つまり、取引相手は金融機関の提示レートとなるため、非常に狭いスプレッドで取引できることがメリットです。
一方で、FX業者側の利益として取引手数料が発生し、業者の提供する流動性によってはリクオート(約定拒否)が発生します。
おおむねメジャー通貨ペアは平均0.7pips未満の実質スプレッドならNDD ECN方式を採用している海外FX口座としては低スプレッドと言えます。
通貨別スプレッドが狭いおすすめ海外FX口座比較表
ここでは、海外FX業者で各社のスプレッドを通貨ペア別・銘柄別に比較してみましょう。
掲載しているスプレッドは、三大市場(東京市場・ロンドン市場・NY市場)でスプレッドを当サイト編集部が実際に計測した平均スプレッドとなります。
USD/JPYのスプレッド比較
USD/JPY(米ドル/日本円)を対象に海外FX各社の平均スプレッドを比較しましょう。
まずは、海外FX各社で提供されている取引手数料が無料のスタンダード口座からです。
海外FX業者名 口座タイプ | 平均スプレッド (pips) |
---|---|
Pure スプレッド口座 | 0.7 |
スタンダード口座 | 2.0 |
スタンダード口座 | 1.0 |
スタンダード口座 | 1.2 |
スタンダード口座 | 0.5 |
スタンダード口座 | 1.0 |
スタンダード口座 | 1.2 |
プレミアム口座 | 2.6 |
スタンダード口座 | 2.5 |
スタンダード+口座 | 4.5 |
ThreeTraderのPureスプレッド口座では、平均スプレッドが0.7pipsで取引手数料が無料の口座タイプとしては異例の狭さです。
同期間のドル円の平均スプレッドが最も広かったFXGTのスタンダード+口座が4.5pipsなのでThreeTraderは4分の1のスプレッドで取引できる計算になります。
続いて取引手数料が有料の低スプレッド特化の口座タイプを対象にUSD/JPY(米ドル/日本円)のスプレッドを比較してみましょう。
海外FX業者名 口座タイプ | 平均スプレッド (pips) | 平均スプレッド (取引手数料込み) |
---|---|---|
Rawゼロ口座 | 0.2 | 0.40 |
Raw ECN口座 | 0.3 | 0.60 |
ロースプレッド口座 | 0 | 0.35 |
エリート口座 | 0.1 | 0.40 |
ナノスプレッド口座 | 0.4 | 0.70 |
エリート口座 | 0.4 | 0.53 |
ブレード口座 | 0.2 | 0.55 |
ゼロ口座 | 0.2 | 0.50 |
ゼロ口座 | 0.2 | 0.70 |
ECN Zero口座 | 2.4 | 2.70 |
Exnessのロースプレッド口座は、ボラティリティの低い場面ではドル円のスプレッド0pipsで提示されています。
また、取引手数料を含めた実質スプレッドでも0.35pipsと他社より狭い結果となりました。
EUR/USDのスプレッド比較
EUR/USD(ユーロ/米ドル)を対象に海外FX各社の平均スプレッドを比較しましょう。
まずは、海外FX各社で提供されている取引手数料が無料のスタンダード口座からです。
海外FX業者名 口座タイプ | 平均スプレッド (pips) |
---|---|
Pure スプレッド口座 | 0.5 |
スタンダード口座 | 1.8 |
スタンダード口座 | 0.9 |
スタンダード口座 | 1.1 |
スタンダード口座 | 0.5 |
スタンダード口座 | 1.3 |
スタンダード口座 | 1.2 |
プレミアム口座 | 1.8 |
スタンダード口座 | 1.9 |
スタンダード+口座 | 2.1 |
両社のユーロドルの平均スプレッドは0.5pipsで、少なくとも1.5pips以上が一般的なユーロドルのスプレッドの中で、ずば抜けて狭いスプレッドが提示されています。
続いて取引手数料が有料の低スプレッド特化の口座タイプを対象にEUR/USD(ユーロ/米ドル)のスプレッドを比較してみましょう。
海外FX業者名 口座タイプ | 平均スプレッド (pips) | 平均スプレッド (取引手数料込み) |
---|---|---|
Rawゼロ口座 | 0 | 0.20 |
Raw ECN口座 | 0.3 | 0.60 |
ロースプレッド口座 | 0 | 0.35 |
エリート口座 | 0.1 | 0.40 |
ナノスプレッド口座 | 0.2 | 0.50 |
エリート口座 | 0 | 0.13 |
ブレード口座 | 0.2 | 0.55 |
ゼロ口座 | 0 | 0.30 |
ゼロ口座 | 0.23 | 0.73 |
ECN Zero口座 | 2.4 | 2.70 |
取引手数料を踏まえた実質スプレッドでは、Axiのエリート口座が最も狭く0.13pipsを提示しています。
したがって、ユーロドルのスプレッドを重視して海外FX業者を選ぶなら、Axiのエリート口座がおすすめです。
GBP/USDのスプレッド比較
GBP/USD(ポンド/米ドル)を対象に海外FX各社の平均スプレッドを比較しましょう。
まずは、海外FX各社で提供されている取引手数料が無料のスタンダード口座からです。
海外FX業者名 口座タイプ | 平均スプレッド (pips) |
---|---|
Pure スプレッド口座 | 0.8 |
スタンダード口座 | 2.0 |
スタンダード口座 | 1.5 |
スタンダード口座 | 1.1 |
スタンダード口座 | 0.2 |
スタンダード口座 | 1.5 |
スタンダード口座 | 1.4 |
プレミアム口座 | 2.1 |
スタンダード口座 | 2.4 |
スタンダード+口座 | 1.9 |
Axioryのスタンダード口座では、同期間で0.2pipsの低スプレッドを記録しています。
他社のスタンダード口座とAxioryのスタンダード口座のスプレッドを比較すると、Axioryが0.2pipsに対して他社は1pips以上と差は大きいです。
続いて取引手数料が有料の低スプレッド特化の口座タイプを対象にGBP/USD(ポンド/米ドル)のスプレッドを比較してみましょう。
海外FX業者名 口座タイプ | 平均スプレッド (pips) | 平均スプレッド (取引手数料込み) |
---|---|---|
Rawゼロ口座 | 0.2 | 0.40 |
Raw ECN口座 | 0 | 0.30 |
ロースプレッド口座 | 0.1 | 0.45 |
エリート口座 | 0.7 | 1.00 |
ナノスプレッド口座 | 0.3 | 0.60 |
エリート口座 | 0.5 | 0.63 |
ブレード口座 | 0.2 | 0.55 |
ゼロ口座 | 0.1 | 0.40 |
ゼロ口座 | 0.8 | 1.30 |
ECN Zero口座 | 0.5 | 0.80 |
Vantage TradingのRaw ECN口座は、取引手数料を含めた実質スプレッドでも0.3pipsと他社の半分程度のスプレッドで取引が可能です。
XAU/USD(ゴールド)のスプレッド比較
XAU/USD(ゴールド/米ドル)を対象に海外FX各社の平均スプレッドを比較しましょう。
まずは、海外FX各社で提供されている取引手数料が無料のスタンダード口座からです。
海外FX業者名 口座タイプ | 平均スプレッド (pips) |
---|---|
Pure スプレッド口座 | 1.3 |
スタンダード口座 | 3.4 |
スタンダード口座 | 16 |
スタンダード口座 | 1.7 |
スタンダード口座 | 2.6 |
スタンダード口座 | 1.5 |
スタンダード口座 | 1.7 |
プレミアム口座 | 2.6 |
スタンダード口座 | 3.7 |
スタンダード+口座 | 4.6 |
ThreeTraderのPureスプレッド口座では、ゴールドを1.3pips前後の低スプレッドで取引できます。
他社と比較すると、一般的なゴールドの平均スプレッドは、最低でも2pips以上です。
同じスタンダード口座でもThreeTraderは、ゴールドを対象にデイトレードやスキャルピングが十分に快適なスプレッドとなります。
続いて取引手数料が有料の低スプレッド特化の口座タイプを対象にXAU/USD(ゴールド/米ドル)のスプレッドを比較してみましょう。
海外FX業者名 口座タイプ | 平均スプレッド (pips) | 平均スプレッド (取引手数料込み) |
---|---|---|
Rawゼロ口座 | 0.8 | 0.8 |
Raw ECN口座 | 0.8 | 1.1 |
ロースプレッド口座 | 3.7 | 4.05 |
エリート口座 | 1.1 | 1.4 |
ナノスプレッド口座 | 2.5 | 2.8 |
エリート口座 | 0.8 | 1.1 |
ブレード口座 | 1.6 | 1.66 |
ゼロ口座 | 0.5 | 1.2 |
ゼロ口座 | 1.5 | 2.2 |
ECN Zero口座 | 3.8 | 4.15 |
また、ThreeTraderのRawゼロ口座は、ゴールドに関しては取引手数料が発生しません。
取引手数料がない分、同期間で同じく平均0.8pipsを提示していたHFMのゼロ口座と比較して、ThreeTraderのRawゼロ口座の方が実質スプレッドが狭くなります。
BTC/USD(ビットコイン)のスプレッド比較
BTC/USD(ビットコイン/米ドル)を対象に海外FX各社の平均スプレッドを比較しましょう。
まずは、海外FX各社で提供されている取引手数料が無料のスタンダード口座からです。
海外FX業者名 口座タイプ | 平均スプレッド (ポイント) |
---|---|
Pure スプレッド口座 | 32 |
スタンダード口座 | 2394 |
スタンダード口座 | 3034 |
スタンダード口座 | 4000 |
スタンダード口座 | 1600 |
スタンダード口座 | 7387 |
プレミアム口座 | 2428 |
スタンダード口座 | 8200 |
スタンダード+口座 | 3327 |
同期間のスプレッドでは、ThreeTraderのビットコインが平均32ポイントのスプレッドで他社より圧倒的に狭い数値を記録しています。
ただし、ThreeTraderの仮想通貨CFDは最大レバレッジ20倍で、一般的に200倍~1,000倍が海外FXのビットコイン取引のレバレッジ倍率となるため、多くのトレード資金が必要となることがデメリットです。
ビットコインに適用される最大レバレッジとスプレッドのバランスでは、FXGTのスタンダード+口座が最も優秀で最大レバレッジ1,000倍・平均3,327ポイントのスプレッドで取引できます。
続いて取引手数料が有料の低スプレッド特化の口座タイプを対象にBTC/USD(ビットコイン/米ドル)のスプレッドを比較してみましょう。
海外FX業者名 口座タイプ | 平均スプレッド (ポイント) |
---|---|
Rawゼロ口座 | 32 |
Raw ECN口座 | 2394 |
ロースプレッド口座 | 1459 |
エリート口座 | 4000 |
エリート口座 | 1600 |
ブレード口座 | 7339 |
ゼロ口座 | 3903 |
KIWAMI極口座 | 6150 |
ECN Zero口座 | 807 |
hreeTraderのRawゼロ口座は、通常の口座タイプと同じく最大レバレッジ20倍がビットコインに使えるレバレッジ倍率となります。
最大レバレッジも重視したい場合は、FXGTのECN Zero口座がおすすめです。FXGTのECN Zero口座では平均807ポイントの低スプレッドと、最大レバレッジ1,000倍でビットコインが取引できます。
スプレッドで海外FX業者を選ぶ際のポイント
スプレッド重視で海外FX業者を選ぶ際のポイントは下記のとおりです。
海外FX業者は、各社で採用している発注方式の違いや提示されるスプレッドの傾向から、総合的に取引コストを考えることが重要です。
単純にスプレッドの数値だけで口座を選ぶと、実際にスキャルピングやデイトレードで不利になる可能性もあるのでしっかり要点を押さえておきましょう。
発注方式の違いとスプレッドの傾向
海外FX業者では、採用されている発注方式が異なることで約定力やスプレッドの広さに共通の傾向があります。
発注方式とは、私たちが取引ツールから注文を出した際に、FX業者がどのように取引を成立させる仕組みのことです。
発注方式 | 取引成立までの仕組み | スプレッド | 約定力 |
---|---|---|---|
DD方式 (ディーリング・デスク方式) | FX業者のディーラーが取引を管理する発注方式 | 低スプレッドを実現しやすい | 大口取引やスキャルピングに制限が発生しやすい |
NDD方式 (ノー・ディーリング・デスク方式) | FX業者のディーリングシステムが取引を管理する発注方式 | やや広くなりやすい | 約定拒否なしの場合が多い |
NDD STP方式 (STP:ストレート・スルー・プロセシング) | FX業者のディーリングシステムが即時に顧客対FX業者で取引を成立させる発注方式 | 広くなりやすいが業者によって大きく変わる | 約定拒否なしの場合が多い・ スリッページが発生しやすい |
NDD ECN方式 (ECN:エレクトロニック・コミュニケーションズ・ネットワーク) | FX業者の提携する金融機関と電子取引所を介して取引を成立させる発注方式 | 非常に狭いスプレッドを実現しやすい | 約定拒否が起こりうる・ スリッページが起きづらい |
低スプレッドかつ低スプレッドを生かしてスキャルピングをしたい場合は、NDD STP方式もしくはNDD ECN方式を採用している海外FX口座が向いています。
NDD STP方式では、顧客の注文をFX業者が即時に決済するため、約定力に優れており、業者によっては低スプレッドとの両立も可能です。
また、大口取引が多い場合は、取引が金融機関の提示レートとなるNDD ECN方式を選ぶと、ロット数が多くても安定した環境で取引ができます。
最小・平均のスプレッドの両方を確認する
海外FX業者のスプレッドを比較する際は、最小スプレッドだけでなく、特に平均スプレッドを重視することが大切になります。
なぜなら、最小スプレッドが0pipsでも実際に取引を行うタイミングでは、スプレッドが拡大する可能性もあるからです。
最小スプレッドは、一般的に価格変動が落ち着いている状況で提示されます。したがって、取引で狙っていくような相場が動くタイミングで最小スプレッドが提示されることは稀です。
平均スプレッドが狭ければ、実際に取引する際でも十分に狭いスプレッドで取引できると考えられます。
取引手数料は実質スプレッドで考える
海外FX業者のスプレッドを比較する際は、取引手数料も実質スプレッドで考えましょう。
なぜなら、取引手数料はスプレッドと同様にポジションをエントリーする際と決済する際の両方で発生するからです。
取引手数料は、基本的にどの通貨ペアでも取引手数料は1ドル=1pips相当として実質スプレッドに換算できます。
実際の取引では、スプレッド分だけでなく取引手数料も含めてトレードの損益を考えましょう。
スキャルピングに関する取引制限
低スプレッドでも、その海外FX業者がスキャルピングを制限していないか確認すべきです。
スキャルピングは海外FX業者でも一部制限がある場合もあります。
例えば、スキャルピング自体は制限していなくても、最大ロット数の取引を頻繁に行うことを禁止していたり、経済指標の発表前後など特定のタイミングで取引を繰り返すことを禁止している場合も多いです。
低スプレッドの環境を生かして、スキャルピングをする場合は事前に業者側の規約を確認しておきましょう。
十分に最大レバレッジが高いか
スプレッドの狭い海外FX業者でスキャルピングやデイトレードをする際は、最大レバレッジの高さも重要になります。
なぜなら、ポジション保有期間が長いほど、損切り幅を短くしやすいため、高いレバレッジの取引と相性が良いからです。
損切り幅が短くなると、損失額も少なく抑えやすいため、ハイレバレッジによる取引もリスクを抑えやすくなります。
海外FXのスプレッドに関する注意点
海外FXのスプレッドに関する注意点は下記のとおりです。
海外FXのスプレッドに関する誤解や、市場の状況によってスプレッドが広がりやすいタイミングについて詳しくみてみましょう。
「海外FXのスプレッドは広い」という情報は古い
一般的に「海外FXのスプレッドは広い」と言われていますが、それらの情報は古いもので誤っていることがほとんどです。
現在は、スプレッドの狭い競争力のある海外FX業者も多く進出しており国内FX業者よりもスキャルピングが容易にできるところもあります。
先に紹介した通り、ドル円やユーロドルといったメジャー通貨ペアで0.5pips以下の海外FX業者も多いため積極的に活用していきましょう。
スプレッドが広くなる時間帯に注意する
原則固定スプレッドが多い国内FX業者でも、海外FX業者も同様にスプレッドが広くなる時間帯があります。
具体的には以下の時間帯はスプレッドが広がりやすいです。
- 経済指標の発表前後
- 早朝(午前7時前後)の時間帯
- NY市場とロンドン市場の取引時間が重なる時間帯(21時~翌1時)
上記の時間帯では、スプレッドが広がりやすい傾向があります。
また、市場のボラティリティも大きくなりやすいため、急激な大きい値動きには十分に注意しましょう。
ボーナスキャンペーンでコストを抑える
ボーナスキャンペーンを活用して、スプレッド以外のコストを抑えることも重要です。
多くの海外FX業者では入金ボーナスが実施されています。
入金ボーナスでは、入金額に応じてトレード資金として使えるクレジットを受け取ることが可能です。
クレジットをトレード資金として活用すれば、スプレッドが広くても、トレードに使う自己資金そのものを少なく済ませられます。
海外FXと国内FXのスプレッドの違い
ここでは、海外FXと国内FXのスプレッドの違いを解説します。
海外FXと国内FXではスプレッドのベースとなる発注方式の違いや、変動制・固定制といった仕様の違いが多いです。
それぞれの特徴を理解して、トレードスタイルの最適化やFX業者選びの参考にしましょう。
注文方式の違い
FX業者 | 海外FX | 国内FX |
注文方式 | NDD方式 (ノーディーリングデスク方式) | DD方式 (ディーリングデスク方式) |
メリット | 透明性が高い | 固定スプレッド |
デメリット | ECN方式の場合は 取引手数料が発生する | トレーダーの損失が FX業者の利益となる |
国内FXと海外FXでは、スプレッドのベースとなる発注方式が異なります。
国内FX業者では、顧客の注文をFX業者のディーラーが管理するDD方式(ディーリングデスク方式)の採用が一般的です。
DD方式では、いわゆる店頭取引が多くFX業者が顧客の取引相手となることで低スプレッドを提示しやすくなっています。
一方で、海外FX業者は取引システムが顧客注文を管理するNDD方式(ノーディーリングデスク方式)の採用が一般的です。
NDD方式では、顧客の注文が直接インターバンクなどに流されるため機械的に注文が処理され、高い約定力が提供されやすくなるメリットがあります。
原則固定スプレッドと変動制スプレッドの違い
FX業者 | 海外FX | 国内FX |
スプレッド | 変動スプレッド | 固定スプレッド |
メリット | 有利なスプレッドで 取引できる | 同じスプレッドで 取引できる |
デメリット | 時間帯・経済指標などで スプレッドが変動する | 通常時のスプレッドが広め |
国内FXでは原則固定スプレッド、海外FXでは変動制スプレッドの採用が一般的です。
原則固定スプレッドでは、特定の時間帯を中心に一定のスプレッドが保たれる仕様になっています。そのため、通常時であれば安定して狭いスプレッドが提示されやすいことがメリットです。
一方で、海外FXに多い変動制スプレッドでは市場の変化に合わせてスプレッドが変動します。そのため、流動性が高い時期はスプレッドが狭くなりますが、日本時間早朝や経済指標時はスプレッドが広くなるなど差が大きいです。
なお、海外FXでもeasyMarketsやIronFXなどの一部業者では国内FX同様に固定スプレッドの提供を行っているところもあります。
口座タイプの種類が異なる
国内FX業者では、口座タイプという概念が存在しないため口座開設時に取得した口座を使って取引することとなります。
一方で、海外FX業者では複数の口座タイプが提供されていることが一般的であり、1つのアカウントで様々なスペックの口座を選ぶことができます。
多くの海外FX業者では、上級者向けの口座タイプで低スプレッドが提示されているため、スプレッドを重視する際は口座タイプ別の取引条件をしっかり確認しておきましょう。
発注単位の違い
海外FXと国内FXでは、発注単位に違いがあります。
具体的には、海外FXと国内FXで一般的な1ロットの通貨単位が以下の通りに違っています。
- 国内FX:1ロットは1万通貨が一般的
- 海外FX:1ロットは10万通貨が一般的
つまり、スプレッド分のコストを計算する場合などは、1ロット当たりの通貨単位が多い分、海外FXは同じロットでも国内FXよりコストが高くなる計算になります。
したがって、国内FXから海外FXに移行する場合は、1ロット当たりの通貨単位が変わるため、ロット数の調整を行いましょう。
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