Bybitでは幅広い資産運用サービスを提供していますが、その中でも好きなタイミングで資産の引き出しを行うことができるレンディングは高い人気を誇っています。
そこで当ページでは、Bybitのレンディングの使い方からメリットやデメリット、償還方法などを解説していきます。
Bybit(バイビット)のレンディングとは
Bybitのレンディングとは、保有している仮想通貨を貸し出すことで利息収入を得ることができる資産運用サービスです。
貸し出した仮想通貨は、Bybitを仲介してマージン取引や暗号資産ローンを利用したいユーザーに対して提供される仕組みとなっています。
また、資産の安全性を担保するために担保化価値比率や保険基金など借り手に対して厳格なリスク制限を課しています。
レンディングで貸し出し可能な主な仮想通貨一覧
Bybitのレンディングでは、現物取引で取引可能な300種類以上の仮想通貨を貸し出すことが可能となっています。
主な貸し出し可能な仮想通貨と利率は下記のとおりです。
仮想通貨 | 利率 |
USDT | 7.81% |
USDC | 7% |
USDE | 30% |
AXS | 6.81% |
DAI | 6.21% |
ATOM | 1% |
LFT | 40% |
VPR | 60% |
EGLD | 1% |
BNB | 1% |
SOL | 1.2% |
GMT | 1% |
WLD | 2.21% |
BTC | 2.5% |
ETH | 3% |
XRP | 1% |
最新の利率や取り扱い通貨は、Bybit公式のレンディングページを参照してください。
Bybit(バイビット)のレンディングのメリット
- 利息が1時間毎に発生
- 償還に制限がない
- 自動貸し出しで資金効率を上げることができる
利息が1時間毎に発生
Bybitのレンディングでは、利息が1時間毎に発生し即時残高に反映されるため日割りで利息計算されるサービスよりも効率よく運用することができます。
なお、金利は変動性が採用されているため借り入れ需要に応じて10分毎に更新される仕組みとなっています。
償還に制限がない
Bybitのレンディングでは、償還に制限がないため貸し出した仮想通貨をいつでも引き出すことができます。
レンディングサービスの多くは、設定された期間中は仮想通貨の引き出しができないよう制限されていることが殆どであるため、フレキシブルに運用することが可能となっています。
ただし、資金使用率が100%に達してしまった場合や日次償還額が上限に達してしまった場合には引き出しが一時的に制限されるため注意が必要です。
- 資金使用率とは
- 全体で貸し出されている仮想通貨のうちの借りられている割合を指します。
- 例えば、貸し出し総額が1万USDTで借りられている総額が5,000USDTであった場合の資金使用率は50%となります。つまり、資金使用率が100%である場合は貸し出し金額が全て使用されている状況であることになります。
- 日次償還額とは
- 1日あたりの償還限度額を指します。
- Bybitでは仮想通貨によって限度額が下記のように設定されています。
仮想通貨 | 日次償還額 |
USDT | 300,000USDT |
USDC | 300,000USDC |
BTC | 10BTC |
ETH | 161ETH |
自動貸し出しで資金効率を上げることができる
Bybitのレンディングでは、指定したAPR以上になった場合や規定の時間に現物アカウント(統合取引アカウント)の振替可能資産を自動的に貸し出してくれる仕組みがあります。
規定の自動貸し出し時間は、12時と2時の1日に2回用意されています。
Bybit(バイビット)のレンディングのリスク・デメリット
- 借り入れユーザーがいない場合は利息がない
- 利息収入の20%が手数料として徴収される
借り入れユーザーがいない場合は利息がない
Bybitのレンディングでは、仮想通貨の貸し出しを行うことができた場合であっても仮に借り手がいない場合には運用先がないため利息収入を得ることはできません。
利息収入の20%が手数料として徴収される
Bybitのレンディングでは、利息収入の20%が手数料として徴収されてしまいます。
Bybitでは多種多様な資産運用サービスが提供されており、手数料が徴収されないサービスも少なからず存在しています。
そのため、多少リスクを取ってでも手数料を支払いたくない場合には別の運用方法を検討してみるのも手でしょう。
Bybit(バイビット)のレンディングの使い方
Bybit(バイビット)のレンディングの貸し出し方
Bybitのレンディングページへ
レンディングしたい仮想通貨を選択
レンディングしたい仮想通貨を選択し「貸し出す」をクリックします
貸し出し設定
下記を参考に貸し出し設定を行い、利用規約に同意後「貸し出す」をクリックします
項目 | 説明 |
貸し出し額 | レンディングする枚数を入力します |
自動貸出 | 振替可能残高がある場合、自動的に 貸し出せるように設定することができます |
市場APR | 設定したAPRよりも高い場合にのみ 自動貸し出しできるよう設定できます |
貸し出し完了
「貸し出しが完了しました」と表示されれば手続きは完了です
Bybit(バイビット)のレンディングの償還方法
準備中
Bybit(バイビット)のレンディングの発生履歴確認方法
発生履歴ページへ
右上に表示されている「発生履歴」をクリックします
履歴を確認したい仮想通貨を選択
利息収入履歴を確認したい仮想通貨を選択し「詳細」をクリックします
利息収入の確認
1時間毎の利息収入を確認することができます
Bybit(バイビット)のレンディングと暗号資産ローンの違い
レンディング | 暗号資産ローン | |
対象者 | 仮想通貨を貸し出したい人 | 保有する仮想通貨を担保に レバレッジ取引をしたい人 |
利回りの原資 | 需要に応じて借り手より 支払いが行われる | – |
手数料 | 利息収益の20% | 利息 |
運用先 | Bybitサービス内 | 自由に選択化 |
アカウント | 現物/統合取引アカウント | 現物/統合取引アカウント |
それぞれ順に解説していきます。
対象者
Bybitのレンディングは、保有している仮想通貨を貸し出すことで利息収益を得ることができる運用サービスです。そのため、保有しているものの使い道がない仮想通貨を低リスクで運用したい人に向いています。
一方で、暗号資産ローンは保有している仮想通貨を担保にして別の仮想通貨を借りるとができるサービスです。そのため、保有している仮想通貨を何かしらの理由で売却したくなく、借り入れた仮想通貨をレバレッジ取引などの資産運用に利用したい人に向いています。
利回りの原資
Bybitのレンディングは、保有している仮想通貨を貸し出すことで利回りを得ることができます。APR(利率)は変動金利が使用されているため需要に応じて異なるものの、APRに対して借り手が支払った手数料の80%を受け取ることができます。
レンディングのAPRは下記の計算式で算出することができます。
APR = (1時間あたり総収入 ÷ 1時間あたり未償還元本) × 24 × 365
一方で、暗号資産ローンは仮想通貨を借り入れるサービスであるため利回りの原資は借りた金額そのものとなります。というのも暗号資産ローンでは、借り入れた仮想通貨をレバレッジ取引などで自己運用する必要があり利益を生み出せなかった場合には損失を被る場合もあります。
手数料
Bybitのレンディングでは、利息収入の20%が手数料として徴収される仕組みで償還時に自動的に差し引かれます。
一方で、暗号資産ローンは下記の計算式で手数料を算出することができます。借りていた時間は、1時間未満の場合切り上げられるため1時間として考える必要があります。
支払う金利=借りていいた時間×1時間毎の利率
なお、暗号資産ローンの借り入れ手数料は返済時に支払う仕組みとなっており、返済が滞った場合や担保が強制決済された場合にも手数料が発生します。
運用先
Bybitのレンディングは、Bybitのプラットフォーム内でのみ運用が認められておりレバレッジ取引やその他資産運用サービスで活用されます。
一方で、暗号資産ローンは借り入れた仮想通貨を自由に取り扱うことができるため外部ウォレットへの出金やDEXでの運用に利用することができます。
アカウント
Bybitのレンディングと暗号資産ローン共に、現物アカウントまたは統合取引アカウント(UTA)の資産を利用することができます。
なお、通常は現物アカウントでアップグレードすることで統合取引アカウントに切り替えることができます。
統合取引アカウントの特徴やメリットは、Bybit(バイビット)の全5アカウントの違いとはを参考にしてください。
Bybit(バイビット)レンディングに関するよくある質問
自動レンディングを無効化することで貸し出し資産と利息は自動的に償還されますか?
自動レンディングを無効化しただけでは、資産と利息が自動的に償還されることはありません。無効化後に手動で償還を行う必要があります。
レンディングとステーキングの違いを教えて下さい
レンディングは第三者に仮想通貨を貸し出すことで報酬を得ることができます。対して、ステーキングは仮想通貨を貸し出すことでブロックチェーンネットワークの維持に貢献し報酬を得る仕組みです。
ステーキングのやり方は、Bybit(バイビット)ステーキングを参考にしてください。
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